STAGE 参加団体の芝居を知る

ちょっと元気になる ための一つの方法

泥棒対策ライト/下司尚実、近藤彩香、萩原亮介
劇団紹介:2010年旗揚げ。ふとした日常の風景と身体と言葉を自在に操り表現する。演劇・ダンス・音楽などジャンルを飛び越えた作風で2016年MITAKAネクストセレクション、シアタートラム・ネクストジェネレーションに選出されるなど注目を集めている。

第6回の演劇祭、上野ストアハウスで印象的な舞台を見せてくれた泥棒対策ライトが帰ってくる。ラストシーンで、劇場のドアを開けて本当に外に出て行ってしまったあの舞台。
―― 今回のモチーフはメトロノームですね。
下司:終わらないものってないんだなあ、って思ったときがあって。ずっと終わらないで普通にあるだろうと思っていたものも終わるんだろうと。あ、哲学的な感じに聞こえるんですけど、「笑っていいとも」が終わったりとかね(笑)。夕暮れも、だんだん今日が終わって明日になっていくっていうか、ああ、もう戻ってこないんだなあ、って思って。メトロノームの針って、規則的に揺れてるように見えるんだけど、振れ幅があって、時間って、縦軸だけじゃなくて横軸もあるんだなあ、とかって。
ドロタイの舞台は、構成・演出・振付、出演もする下司尚実の、この『心象風景』がグーッと舞台上に具現化する仕掛けになっている。
―― 俳優が感じるその魅力とは。
近藤:ちょっと前にですね、私、がっつり失恋をしたことがあって。で、そのことをちゃんとしもちゃん(下司)と話したことはなかったんですけど、稽古で振付されて、踊ってというやり取りで「あ、今、会話したな」って感じたことがあって。
―― 振付を通しての会話。
近藤:まず人がいて、その人たちがもっているものを引き出したりする作業で作品を創ってくれるから、俳優の存在意義がある気がする。普通の会話は照れくさくてあんまりしないけど(笑)。
萩原:話を聞いたり身体を動かしていると、すっと入っていける瞬間があって、入っていくと見たことのない景色が見られるのが面白いかな。
下司:稽古が終わっての帰り道に「あー、今日楽しかったあ」って言った子がいて(笑)。一瞬、何しに来たんだ、と思うけど、まぁいいかって。
―― もちろん、その実力は下司の活躍の広さが保証する。縦軸と横軸は創造に奥行きを創る筈だ。

 

text by 泥棒対策ライト
泥棒対策ライト 夕暮れメトロノーム
日時1.31(水)19:30
2.1(木)19:30
2.2(金)14:00/19:30
2.3(土)14:00/19:30
2.4(日)14:00
※開場は開演の30分前
開催場所浅草九劇
揺れて滲んでまた明日。
終わらないものってないんだなとふと立ち止まった午後。陽は暮れ影は傾き染まって夜になる。翌朝には通り過ぎてこんにちは。止まったつもりもぐるんぐるんゆーらゆーら。揺れる心と進んで行く時間を軸に日常の機微を描きます。どうにもならない今日に愛を込めて。一年ぶりの泥棒対策ライト、どうぞよろしくお願いします。

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