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劇団演劇らぼ・狼たちの教室 保坂藍のenergy

劇団演劇らぼ・狼たちの教室/保坂藍
第7回のしたまち演劇祭で、ステージじゅうを走り回って、劇場じゅうにエネルギーを充填してくれた「狼たちの教室」の舞台が、一段も二段もパワーアップして、また参加してくれます。客席も舞台も楽しい仕掛けが満載、それは、彼らの舞台に掛ける意気込みが並々ならぬからなのです。今回も楽しみにしてますよ。

芝居を始めたころ(写真補足・前列床に座っている一番右が私です。当時21歳!)

私の初舞台は2009年、秋。
大学でやっていたチアリーディング部も引退し、就職も決まり、卒業に必要な単位も取り終わって時間を持て余していた頃。友人が今の劇団(演劇らぼ・狼たちの教室)の代表(うちやまきよつぐ)の開催するワークショップに誘ってくれたのが、きっかけでした。
野田秀樹さんの「贋作・罪と罰」という作品で主人公の妹を演じたのですが、最初の舞台でいきなり、囲み舞台(舞台の周りを客席が囲む形になっているタイプの舞台です)。はじめは文字通り右も左もわからず、舞台上で何度も迷子になったこと。稽古中に演出家の指示が再現出来ず、苦しい思いをしたこと。ただそれらの苦い思いも、本番でお客さまの喜ぶ顔を見たらすべて吹き飛んでしまったことを覚えています。
そしてその後某大手銀行に就職するのですが、2011年10月には会社を辞めて本格的に演劇一本で生きていく決意をし、今に至ります。偉いでしょ。
今振り返ると、「舞台に立つことの喜び」を知った、まさに自分の原点となる公演だったと思います。

マイベストシーン

2016年の6月。ポンド安のチャンスに乗じて単身イギリス・ロンドンへ本場の演劇を体感する旅に出ました。
ロンドン市内のユースホステル(何と、12人部屋、一泊3,000円也!!)に宿泊し、1週間ひたすら芝居を観て過ごすという旅です。
その時観たケネスブラナー・シアターカンパニーの『ロミオとジュリエット』は、これまで観たどのシェイクスピア作品よりもサプライズの連続でした。訓練された役者たちの演技。シンプルなのに印象的な演出。そして美術。それらを当然として受け入れ、終演後、お酒を酌み交わしながら芝居について語る観客のレベルの高さ。そのすべてが刺激的で、演劇という芸術のすばらしさを噛みしめ、ロンドンの街を感動に涙しながらホステルに帰ったのを覚えています。
これで観劇後、英国紳士(トム・ヒドルストンの様な)と一緒に芝居について語りながらローストビーフでも食べられればよかったのでしょうが、現実は一人さみしくピカデリーサーカスのスーパーで冷凍食品を買って、ホステルで温めて食べたこと、その冷凍食品が想像以上においしかったこともとてもよく覚えています。
今は劇団の後輩たちが「私たちもイギリスで本物の芝居が観たい」と興味を示すようになってくれたので、「3年以内に、後輩たちを連れて再度ロンドンに行く」というのを目標にしています! 余談ですが、代表のうちやまは、やたらブロードウェイを押してきます。ブロードウェイには彼を引きつける何かがあるのでしょうか? 謎です…。

現在

本格的に演劇を初めて8年目になり、少しずつ経験を積むにつれてだんだんと「こういうことがしてみたい!」「こういう作品が上演したい!」という思いが湧いてくるようになりました。去年のしたまち演劇祭に参加させていただいた後に代表のうちやまにそのことを相談し、「演出をしてください」とお願いすると、「演りたいなら、自分で演りなよ。演りたい奴が演るのが一番。オレもそうだったから」と一言。演出家としてのデビュー戦があっさりと決定してしまいました。
作品は清水邦夫さんの『楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-』。
初めての演出作品ですが、敢えて代表のうちやまには頼らず、稽古場にしばらく顔を出さない様にお願いし、まずは劇団員だけで稽古しています。が、今のところ、稽古はとても順調です(^▽^)
「これがやりたい!」という願いを実現できる環境にいられることが、とてつもなく幸せだな、と感じます。もともと、やりたいと思ったことはやらないと気が済まない私。これからもエネルギッシュに突っ走っていきたいと思います!

あ、来年のしたまち演劇祭参加作品はもちろんなのですが、私の演出デビュー作品「楽屋」も是非観に来ていただけたら幸いです。劇団員一同伏して、よろしくお願い申し上げます!!

text by 劇団演劇らぼ・狼たちの教室

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