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遊戯空間 篠本賢一の真髄

遊戯空間/篠本賢一
とにかく、したまち演劇祭の選考会がざわめきました。「仮名手本忠臣蔵」を、全段通しでリーディング公演という企画です。遊戯空間は、主に古典芸能の現代劇化、または、前衛的な現代詩の演劇化などを上演。俳優・演出家である篠本賢一さんが、約20年間にわたって、探求された、古典を現代に蘇らせる舞台、今から楽しみです。

芝居を始めたころ

1980年、20歳ごろ、故葉桐次裕師(演出家・舞踊家)に偶然出会って、表現の世界に目覚めてしまいました。葉桐師の元で俳優修業を開始、モダンダンスもほぼ同時に始め、週に3日は演劇、3日はダンスという日々を送りました。
84年に「円演劇研修所」に入所します。3年後に同研修所専攻科を卒業し、「遊戯空間」を旗揚げして、俳優の他に演出も始めました。時代はまさにバブル全盛、チラシは会社勤めの知り合いに頼むと会社の経費で作ってくれました。(何という時代でしょう!)

マイベストシーン

91年より故観世榮夫師に没する07年まで師事、師の主催する「ヒデオゼミ」において能のメソードを吸収し、現代劇創作の理念を作り上げ、様々な作品を手掛けてきました。
95年、世の中は「オウム真理教」が大きな社会問題になっていました。同教団の幹部と同世代だったことから何らかのショックを受けたのでしょうか、2か月毎に小スペースで公演をひたすら繰り返すという暴挙を3年間続けました。01年には、近松門左衛門作『曾根崎心中』(笠井賢一演出)を江古田ストアハウスで提携公演し、3か月間上演しました。秋には第4回日韓アートフェスティバルに招聘され、ソウルにて「徳兵衛」を演じます。この時、同時多発テロがおこって、飛行機がなかなか飛ばず、公演の行方が心配されました。

現在

近年は、『全段通し仮名手本忠臣蔵』『心中天網島』『怪談牡丹燈籠』など古典をテキストにした現代劇や福島の詩人・和合亮一の現代詩をテキストにした「詩×劇」シリーズに取り組むなど、先鋭的な活動を多面的に展開するほか、アマチュア演劇の指導も精力的に行っています。木下順二作『子午線の祀り』は99年、04年に続き17年に3度目の出演を果たしました。

text by 遊戯空間
遊戯空間 全段通し仮名手本忠臣蔵
日時1.18(木)18:00
1.19(金)13:00/18:00
1.20(土)14:00
1.21(日)14:00
1.22(月)14:00
※開場は開演の30分前
開催場所木馬亭
「赤穂事件」の劇化決定版『仮名手本忠臣蔵』を遊戯空間では2012年から所作や型のない「読むドラマ」として上演してきました。全段通しで2時間45分というスピーディーな展開に「歌舞伎よりもわかりやすい」「はじめて物語の全貌が理解できた」「歌舞伎を鑑賞する前にこれを見たらいい」など、多くの好評を頂いてまいりましたが、2017年の「演じる」版を経て、再び木馬亭で「読む」版が復活します。乞うご期待!

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