したまち演劇祭出演者と幕間さんぽ

市野莉絵さん(Mon Famille)と〈三社さま(浅草神社)〉へお詣り

モン ファミーユ市野莉絵さんと、観音裏で待ち合わせ。

 

浅草駅から仲見世を抜けて、観音様をぐるっと超えると言問通りにぶつかります。

その通りを渡ると、ぐっと趣のある風景が。このあたりを。観音裏といいます。

「この柳の感じがいいのよねえ。特に夏は涼しげで」と和服姿の市野さん。

本日は宜しくお願い致します。

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浅草見番のあるこのあたりは、江戸の昔、猿若三座が置かれたところ。

天保の改革を行った老中水野忠邦は、歌舞伎など贅沢の限りすべて潰してしまえ~の強硬派。

そこへ「いやいや、庶民の娯楽を奪い取っては騒ぎになります。

では、一つ所に集めたら統制もとりやすいでしょう」と、移転存続を勧めたのが、

北町奉行、遠山の金さんこと遠山景元だとか。粋な計らいですねえ。

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▲江戸時代の猿若町の地図

 

中央左から中村座・市村座・河原崎座とあるのがわかりますか?

今の住所だと、台東区浅草6丁目ですね。

そしてもう一つ、浅草見番近くにあるのが宮戸座。

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こちらは、明治29年に開場した、猿若三座よりぐっと庶民的な芝居小屋。

この劇場から有名な俳優さんになった人は多く、別名「出世小屋」ともいわれていたそうです。

「私の浅草」で有名な沢村貞子さんがここで過ごした頃のことは、

NHK「おていちゃん」として朝ドラになりました。(ご存じの方いらっしゃるかしら?)

 

さて、とにかく暑いので一休みしながらお話しを伺いましょう、とやってきたのは、梅むらさん。

お目当ては豆かんでございます。

豆かんとは何ぞや?の主に男性諸氏にはこちらを↓。

「名前のとおり、サイの目に切った寒天の上に、

えんどう豆を柔らかくゆでたものが分厚く乗っていて、

それに黒蜜をかけて喰うというだけの変哲のない喰べ物で、蜜豆の親戚のようなものであるが、

といっても微妙にちがうので、蜜豆とはやっぱり区別したい。

その証拠に、蜜豆は、酒を呑んだあとに喰べるものではないが、

豆かんは、酔ってから喰べてうまい。 (「無芸大食大睡眠」 阿佐田哲也) 」だそうです。

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▲『麻雀放浪記』の阿佐田哲也も納得の味?

 

お話しの内容は別途ご紹介するとして、汗も引いたところで散歩に出ましょう。

「ご馳走様でした。」お店の写真をパシャリ。

「blogにね、浅草のお店は載せなきゃ」

市野さん、さすが地元の方です。

と、お店を出たところでいきなりポスターに反応する市野さん。

 

「あれ?こんなお店が出来てる!このポップコーン美味しいのよ~」

とすかさずスマホを向けたのはさて?

ヒント:市野さんはいつもプランタン銀座まで買いに行っていたそうですよ。

ここは、浅草工場の直販店だそうです。詳しくはこちらで。

http://www.olive-popcorn.co.jp/

 

このポップコーンも然りですが、この観音裏ということろ、

実はお洒落なお店がこのところ増えてきている気がしませんか?

すっごい人気の米粉のパンやさんとか、

先日TBSドラマ日曜劇場『ルーズヴェルトゲーム』にも登場したケーキ屋さんとか…。

市野さんのご紹介くださるお店はどこもすっごく美味しいのですが、

これ以上買いづらくなると嫌なのでご紹介はここまで(笑)。

気になる方は上記をヒントに検索してください。

…って、すぐわかりますよね…。

ちなみにサイトはこちらです。ご参考までに。

http://asakusakonohana.com/index.html

http://www.rusurusu.com/index.html

 

と、まるで女子会トークのような市野さん(失礼)。

 

ところで見番というのはどういうところ?

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▲浅草見番前。公演の際の入り口もこちら。

 

格子づくりの窓、柳が揺れる通り。見番前はどこかしか涼しげな風情が漂います。

ひとことで言うと、浅草花柳界における芸能プロダクションのようなイメージでしょうか?

芸者さんのお仕事の場である“料亭”、“芸者さんご本人”、

芸者さんの所属事務所ともいえる“置屋さん”を繋ぐところ。

そしてしたまち演劇祭では、

芸者さんがお稽古をしたりする舞台をお借りしている、と、こういう訳です。

ね、普段は入れない珍しい場所だということがわかっていただけましたか?

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▲所属の芸者さんたちの提灯が並ぶ。

 

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▲こちらが舞台です。日舞ができる檜貼り。奥に太鼓も見えます。

 

ここで、今年はどんな舞台が観られるのか楽しみですね。

 

そんな見番を後にして、では言問通りを浅草寺側に戻りましょう。

この季節は修学旅行のシーズンなのか、観音様はすごい人です。

そこを悠然と通り抜け…

観音様の右となりにあるのが、浅草神社。

浅草と言えば、三社祭!その本社神輿が祀られているところです。

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▲浅草神社にゆっくりとお詣り。

 

浅草神社を裏へまわるともう一つのお社があります。

そこは被官稲荷。

江戸の鳶、辰五郎親分をご存じでしょうか?

後の将軍、一橋慶喜をと運命の出会いを果たした辰五郎親分は、

鳥羽伏見の戦いで絶対絶命の慶喜を命を懸けて支え、

明治維新の際に江戸の町を守った一人でもあります。

もう、本当にカッコいい~。

ここは、辰五郎親分の奥さんの病を救った京都の伏見稲荷神社の分身をお招きしたそう。

ちなみに「暴れん坊将軍」のめ組の辰五郎親分は、この人がモデルです。

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▲鳥居は新門辰五郎の奉納だそう。

 

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▲新門辰五郎親分!男っぽいうえに奥さん思い!

 

さて、浅草神社には他にも興味深い碑がたくさんあります。

まずは「友情はいつも宝物」碑。

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どこかでみた顔でしょ?

そうです。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」こと「こち亀」の両さんは浅草生まれ。

実家は浅草の佃煮やさんだってご存じでした?

両さんの紹介する浅草ガイドはこちら。

http://www.j-kochikame.com/special/map/asakusa/

 

それから妙に可愛いのがこちらの夫婦狛犬。

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▲二人仲良く。

 

そして、市野さんが携帯を向けているのは、浅草生まれの劇作家久保田万太郎の碑。

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▲「竹馬やいろはにほへとちりぢりに」とある。

 

市野さん、浅草のいろいろ探しに余念がない様子。詳しくはblogでどうぞ。

そんな訳でそろそろお時間。

本日はどうも有難うございました。また素敵なspotを見つけたら教えてくださいね~。

 


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Mon Famille(モン ファミーユ)/江戸華つづり 9.11(木)-15(月・祝)/浅草見番 「劇場に足を運べない方々にも演劇を楽しんで頂きたい」をコンセプトに活動する、高齢者施設への演劇によるボランティア集団Mon Familleが、劇場で公演!!無実の罪でとらえられた女性達がくりひろげる人情劇をお楽しみ下さい。
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