「あまちゃん」で大ブレイク!西郷さんの知らない上野は驚きがいっぱい
NHKの「あまちゃん」でヒロイン天野アキが
アイドルになるべく頑張っていた「アメ横女学園」は、
アメ横のアーケードを入ったすぐのところ。
ホントは、アメ横センタービル。
▲「あまちゃん」とアメ横女学園(アメ横センタービル)の階段
南三陸から上京したアキ(能年玲奈)は、
ここでマネージャーの水口(松田龍平)に迎えられアイドルを目指すことになる。
活気ある激安商店街から不忍池へ。
春は桜、夏は蓮の花、秋は月、夏目漱石もこのあたりをよく散策したそうだから
「I Love You」を 「月がきれいですね」と訳したという噂も本当かも。
その漱石の「虞美人草」にも描かれた上野の東京勧業博覧会は明治40年の開催。
夜はイルミネーションが輝き、大人気の観覧車は、
めまいを起こす人続出で絶叫マシン状態。
漱石先生も「博覧会へ行って Waterシユートへ乗らうと思ふ」と友人へ手紙を書いている。
▲大正3年 東京大正博覧会の様子
漱石先生が描いたものから8年後、なんと!エスカレーターがアトラクションとして大人気。
「第一会場ちか道」と書いてあります。(写真提供:上野観光連盟)
西郷隆盛像、摺鉢山古墳を抜け上野パゴタ。
お詣りして振り返ると・・・ドッキリ!
上野大仏様にご対面。
数々の苦難の末お顔だけになって尚お守りくださる大仏様。
これ以上「落ちない」大仏として受験生に人気。ご利益ありますよ。
さて、上野公園はもともとは寛永寺の中堂があったところ。
彰義隊の上野戦争で焼け野原となり、
そこに病院を建てようとした政府に猛反対したのがオランダの医師ボードワン博士。
彼のおかげで今の緑豊かな上野公園があるのです、感謝!
彼の像のあるあたりは、博物館や美術館が立ち並ぶアートな一画だ。
▲上野公園の提唱者 ボードワン博士
別人?実は、昭和48年に建てられたのは博士ではなく、博士の弟さんのお写真を基にしてしまったんですって。
右側が現在の像。本当のボードワン博士です。(写真提供:上野観光連盟)
重要文化財の旧東京音楽学校奏楽堂など、建物を見て歩くだけで楽しい。
足を延ばせば、宮澤賢治が「聖なる窓」と詩にした帝国図書館、
今の国際子ども図書館の洒落た窓も見上げられる。
西郷さんの知らない上野、まだまだ奥が深い。
▲国際子ども図書館
2000年に帝国図書館を保存・改修して作られました。
宮澤賢治は、本郷で働いていた25歳の頃よく利用していたそうです。